参議院本会議にて、代表質問を行った。
概要は以下の通り。

1.米軍と自衛隊の相互運用性強化

指揮・統制機能の向上としては、
実効性ある反撃能力を日米で実施することを含め、
抑止力・対処力向上のため、
わが国の統合作戦司令部JJOC(ジェイジョック)の設置に合わせた在日米軍司令部の機能強化により、
ハワイにある米インド太平洋軍の司令部の機能を一定程度日本に予め置くなど、
具体的な内容を、しっかりと日米2+2で詰めていくことが不可欠です。総理のお考えをお伺いします。

また、両首脳は2+2の機会に、拡大抑止の突っ込んだ議論も求めましたが、
なぜこれまでの審議官級から閣僚級に上げたのか、
突っ込んだ議論とは何を意味し何を期待するのか、総理のお考えを伺います。


2.AUKUS

日本が高度な先進技術をAUKUSと共同研究開発するためには、
技術者のセキュリティ・クリアランスだけでなく、能動的サイバー防御含めた
サイバーセキュリティ強化が必要だと考えますが、総理のお考えを伺います。

同時に、わが国が、インド太平洋で中国の覇権拡大を阻止するため、
関係強化に努めている東南アジアや太平洋島嶼国に、
誤解を招かぬようAUKUSと協力・連携の趣旨を理解していただく必要があると考えます。
この点について、総理のお考えをお伺いします。


3.日米防衛産業協力

防衛装備品の共同開発、維持整備等は、
同盟国や同志国とリスク関係を共有しながら、
力による一方的な現状変更を抑止し、
望ましい安全保障環境を創出していくための
重要な政策手段となります。
そこで、
DICASを通じた日米両国の防衛産業の連携強化をどのように進めていくべきと考えるのか、
総理のご所見を伺います。


4.拉致問題

日本人拉致問題解決のための日朝首脳会談について、
米大統領に理解を求め、全面的な支持を改めて得た意義は大きいと考えますが、
これを目に見える成果とし、
一刻も早い拉致被害者の祖国への帰国を実現しなければなりません。
総理の決意とその道筋を伺います。


5.グローバルパートナーとしての日本の責務

イスラエルとハマス間の戦闘やイラン等によるイスラエル攻撃は、
中東地域の不安定化に繋がり、日本の国益にも影響を与えかねません。

中東地域の安定化のためのグローバルパートナーとしての日本の貢献策及び邦人保護策について、総理に伺います。

また、共同声明には、日本における人道支援・災害救援のためのハブの設置、
「アルテミス計画」での日本人宇宙飛行士の月面着陸、核融合発電の技術開発、
半導体や重要鉱物のサプライチェーン強じん化等経済安全保障の強化など、
これまでにないほど幅広く、かつ多くの協働・協力事業等が盛り込まれました。
最後に、この外交面、安全保障面そして経済面、それぞれでの狙いを総理にお伺いし、
私の質問を終わります。