明けましておめでとうございます!

今年は米国諸所の事情で、映画賞の開催が早まっています。

 

 

 

 

第77回ゴールデングローブ賞も1週間ほど早まり、授賞式が現地時間2020年1月5日(日)に開催されました。

 

クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、脚本賞、助演男優賞(ブラッド・ピット)と最多3冠。

サム・メンデスの『1917 命をかけた伝令』がドラマ部門の作品賞と監督賞と重要部門をW受賞しました。

 

外国語映画賞は圧巻の強さでポン・ジュノ監督の『パラサイト  半地下の家族』が受賞!

 

最多6部門(作品、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、助演女優賞、作曲賞)でノミネートされていた『マリッジ・ストーリー』はローダ・ダーンの助演女優賞のみ。2部門5ノミネート(作品賞、監督賞、助演男優賞2人、脚本賞)の『アイリッシュマン』は無冠に終わるなど、17ノミネートを得ていたNetflix勢は撃沈。配信に対する風当たりは依然、強いことが証明されました。

 

 

 

 

作品賞/ドラマ部門

★『1917 命をかけた伝令』サム・メンデス監督(ユニバーサル)
『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシ監督(Netflix)
『ジョーカー』トッド・フィリップス監督(ワーナー・ブラザース)
『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック監督(Netflix)
『2人のローマ教皇』フェルナンド・メイレレス監督(Netflix)

 

主演男優賞/ドラマ部門

クリスチャン・ベイル『フォードvsフェラーリ』
アントニオ・バンデラス『Pain and Glory』
アダム・ドライバー『マリッジ・ストーリー』
★ホアキン・フェニックス『ジョーカー』
ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』

 

主演女優賞/ドラマ部門

シンシア・エリヴォ『ハリエット』
スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』
シアーシャ・ローナン『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしたちの若草物語』
シャーリーズ・セロン『スキャンダル』
★レネ・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』

 

作品賞/ミュージカル・コメディ部門

『ルディ・レイ・ムーア』クレイグ・ブリュワー監督(Netflix)
『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティ監督(FOXサーチライト)
『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ライアン・ジョンソン監督(ライオンズゲート)
★『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ監督(ソニー・ピクチャーズ)
『ロケットマン』デクスター・フレッチャー監督(パラマウント)

 

主演男優賞/ミュージカル・コメディ部門

ダニエル・クレイグ『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ローマン・グリフィン・デイビス『ジョジョ・ラビット』
レオナルド・ディカプリオ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
★タロン・エジャトン『ロケットマン』
エディ・マーフィー『ルディ・レイ・ムーア』

 

主演女優賞/ミュージカル・コメディ部門

★オークワフィナ『フェアウェル』
アナ・デ・アルマス『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』
ビーニー・フェルドスタイン『Booksmart』
エマ・トンプソン『レイトナイト 私の素敵なボス』
ケイト・ブランシェット『Where’d You Go, Bernadette』

 

助演男優賞

トム・ハンクス『A Beautiful Day in the Neighborhood』
アンソニー・ホプキンス『2人のローマ教皇』
アル・パチーノ『アイリッシュマン』
ジョー・ペシ『アイリッシュマン』
★ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

 

助演女優賞

キャシー・ベイツ『リチャード・ジュエル』
アネット・ベニング『ザ・レポート』
ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』
ジェニファー・ロペス『ハスラーズ』
マーゴット・ロビー『スキャンダル』

 

監督賞

ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』
マーティン・スコセッシ監督『アイリッシュマン』
トッド・フィリップス監督『ジョーカー』
クエンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』

 

脚本賞

ノア・バームバック『マリッジ・ストーリー』
ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン『パラサイト 半地下の家族』
アンソニー・マクカーテン『2人のローマ教皇』
★クエンティン・タランティーノ『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
スティーヴン・ザイリアン『アイリッシュマン』

 

作曲賞

アレクサンドル・デスプラ『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしたちの若草物語』
★ヒルドゥル・グーナドッティル『ジョーカー』
ランディ・ニューマン『マリッジ・ストーリー』
トーマス・ニューマン『1917 命をかけた伝令』
ダニエル・ペンバートン『マザーレス・ブルックリン』

 

歌曲賞

 “Beautiful Ghosts”『キャッツ』
★“(I’m Gonna) Love Me Again”『ロケットマン』
“Into the Unknown”『アナと雪の女王2』
“Spirit”『ライオン・キング』
“Stand Up”『ハリエット』

 

アニメーション賞

『アナと雪の女王2』クリス・バック、ジェニファー・リー監督
『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』ディーン・デュボア監督
『ライオン・キング』ジョン・ファヴロー監督
★『Missing Link』クリス・バトラー監督
『トイ・ストーリー4』ジョシュ・クーリー監督

 

外国語映画賞

『フェアウェル』ルル・ワン監督(アメリカ)
『レ・ミゼラブル』ラジ・リ監督(フランス)
『Pain and Glory』ペドロ・アルモドバル監督(スペイン)
『Portrait of a Lady on Fire』セリーヌ・シアマ監督(フランス)
★『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督(韓国)

 

セシル・B・デミル賞(生涯功労賞)

トム・ハンクス

 

 

 

 

 

第76回ヴェネチア国際映画祭に今年も取材に参りました。

 

 

 

金獅子賞(最高作品賞)はトッド・フィリップス監督の『ジョーカー』に!

 

 

 
 

 

 

 

下記、寄稿した関連記事です。

 

●エル・オンライン 

 

レポートDay1 是枝裕和監督『真実』で開幕!

 

 

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Day5 去年の『ROMA/ローマ』に続き、Netflix作品が続々。

 

Day6 功労賞(金獅子賞)は、ジュリー・アンドリュースとアルモドバルに。

 

Day7 中間報告。現地の批評家たちの下馬評は?

 

Day8 コン・リー、オダギリジョー共演作『サタデー・フィクション』、『ムーラン』を語る。

 

Day9 ファッション界の重鎮ピエール・カルダンのドキュメンタリーがプレミア上映。

 

Day10 ジョニー・デップ、ミック・ジャガーが映画祭のトリを飾る。

 

Day11 金獅子賞は『ジョーカー』!ポランスキーは審査員グランプリを受賞。

 

●Fan's Voice

 

『アド・アストラ』ベネチア映画祭会見レポ

 

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 第76回ベネチア国際映画祭総評、受賞結果リスト

 

 金獅子賞『ジョーカー』受賞理由、審査員会見とトッド・フィリップス喜びの声

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月14日〜5月25日にフランスで開催される第72回カンヌ国際映画祭のオフィシャル・セレクションのラインナップが発表になりました。

 

オープニング作品は、ジム・ジャームッシュのなんとソンビ映画!

 

コンペには、グザヴィエ・ドランやポン・ジュノ、またケン・ローチ、ペドロ・アルモドバル、ダルデンヌ兄弟などの大物も名を連ねています。

 

Netflixとは折り合いがつかず、今年も作品上映が見送られました。

スコセッシ作品など注目作品があっただけに、残念!

これらは去年の『ROMA/ローマ』のようにヴェネチア映画祭に流れるのでしょうか。

 

日本関連作品の選出は、残念ながら今のところありません。

 

5月3日にオフィシャル・セレクションの追加発表がありました!

※が追加分です。

 

コンペには、1994年に『パルプ・フィクション』でパルムドール受賞しているクエンティン・タランティーノ、2013年に『アデル、ブルーは熱い色』でやはりパルムドールを受賞しているアブデラティフ・ケシシュの新作も追加されました。

 

一気に華やかになりましたね!

 

 

 

以下、カンヌ国際映画祭2019ラインナップのリストです。

 

 

 ■コンペティション部門

 

『The Dead Don’t Die』ジム・ジャームッシュ(オープニング作品)
『Dolor y Gloria (Pain and Glory)』ペドロ・アルモドバル
『Il Traditore (The Traitor)』マルコ・ベロッキオ
『Gisaengchung (Parasite)』ポン・ジュノ
『Young Ahmed』ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
『Oh Mercy!』アルノー・デプレシャン
『Na Fang Che Zhan De Ju Hui (The Wild Goose Lake)』ディアオ・イーナン
『Atlantique』マティ・ディオプ
『Matthias and Maxime』グザヴィエ・ドラン
『Little Joe』ジェシカ・ハウスナー
『Sorry We Missed You』ケン・ローチ
『Les Miserables』Ladj LY
『A Hidden Life』テレンス・マリック
『Bacurau』Kleber Mendonca Filho、Juliano Dornelles
『La Gomera (The Whistlers)』コルネリュ・ポルンボユ
『Frankie』アイラ・サックス
『Portrait of a Lady on Fire』セリーヌ・シアマ
『It Must Be Heaven』エリア・スレイマン
『Sybil』ジュスティーヌ・トリエ

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ ※

『Mektoub,My Love:Intermezzo』アブデラティフ・ケシシュ※

 

■招待作品(Out Of Comption)

 

『La Belle Époque』ニコラス・ベドス

『ロケットマン』デクスター・フレッチャー

『Diego Maradona』アシフ・カパディア

『The Best Years of A Life』クロード・ルルーシュ

『Too Old To Die Young –North of Hollywood, West Of Hell』ニコラス・ウィンディング・レフン

 

 

■ミッドナイト・スクリーニング

 

『The Gangster, The Cop, The Devil』Lee Won-Tae

『Lux Eterna』ギャスパー・ノエ※

 

 

 

■スペシャル・スクリーニング

 

『For Sama』Waad Al Kateab、Edward Watts
『Share』Pippa Bianco(初)
『Être Vivant Et Le Savoir』アラン・カヴァリエ
『Tommaso』アベル・フェラーラ
『Family Romance, LLC.』ヴェルナー・ヘルツォーク

『Chicuarotes』ガエル・ガルシア・ベルナル ※

『La Cordillera de los suenos』Patricio Guzman※

『Ice on Fire』Leila Conners※

『5B』 Dan Krauss※

 

 

※(初)=初監督作品

 

 

 

第91回アカデミー賞受賞式が開催されました!

 

 

 

作品賞は、ピーター・ファレリー監督の『グリーンブック』に!

 

10部門で最多ノミネートされていたアルフォンソ・キュアロンの『ROMA/ローマ』は、作品賞は逃しましたが、

監督賞、脚本賞、撮影賞、外国語映画賞の4冠を制覇。

スペイン語で撮られたメキシコ撮影の映画であることを考えると、これは快挙としかいいようがありません。

 

9部門10ノミネートを獲得していたヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』は、

オリヴィア・コールマンが主演女優賞を受賞!

大女優グレン・クローズを抑えての初ノミネート、初受賞です。

クローズは7回目のノミネートにして、悲願の受賞ならず……アワード運がありませんね。

 

 

下記が受賞リストです。どれも必見!

 

作品賞

 

『ブラックパンサー』ケヴィン・ファイギ(配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン、公開済)
『ブラック・クランズマン』スパイク・リー、ショーン・マッキトリック他(配給/パルコ、3月22日公開予定)
『ボヘミアン・ラプソディ』グレアム・キング(配給/20世紀フォックス映画、公開中)
『女王陛下のお気に入り』セシ・デンプシー、エド・ギニー、ヨルゴス・ランティモス他
(配給/20世紀フォックス映画、公開中)
『アリー/ スター誕生』ビル・ガーバー、ブラッドリー・クーパー他(配給/ワーナー・ブラザース映画、公開中)
★『グリーンブック』ジム・パーク、ピーター・ファレリー他(配給/ ギャガ、3月1日公開予定)
『ROMA/ローマ』ガブリエラ・ロドリゲス、アルフォンソ・キュアロン(Netflixにて配信中、劇場公開未定)
『バイス』デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、アダム・マッケイ、ケヴィン・マシック(配給/ロングライド、4月5日公開予定)

 

監督賞

スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
パヴェウ・パヴリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
★アルフォン・キュアロン『ROMA/ローマ』
アダム・マッケイ『バイス』

 

主演女優賞 Best Actress

ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』
グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』
★オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『ある女流作家の罪と罰』

 

主演男優賞

クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
★ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』

 

助演男優賞

★マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー/ スター誕生』
リチャード・E・グラント『ある女流作家の罪と罰』
サム・ロックウェル『バイス』

 

助演女優賞

エイミー・アダムス『バイス』
マリナ・ディ・タヴィラ『ROMA/ローマ』
★レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』

 

 

オリジナル脚本賞

 

『女王陛下のお気に入り』デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ
『魂ゆくえ』ポール・シュレイダー
★『グリーンブック』ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー
『ROMA/ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『バイス』アダム・マッケイ

 

脚色賞

『バスターのバラード』ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
★『ブラック・クランズマン』スパイク・リー、デイヴット・ラビノウィッツ、チャーリー・ワクテル、 ケヴィン・ウィルモット
『ある女流作家の罪と罰』 ニコール・ホロフレナー、ジェフ・ウイッティ
『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス
『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー、 ウィル・フェッターズ、エリック・ロス

 

撮影賞 

『女王陛下のお気に入り』ロビー・ライアン
『ネヴァー・ルック・アウェイ』(英題)キャレブ・デシャネル
★『ROMA /ローマ』アルフォンソ・キュアロン
『アリー/スター誕生』 マシュー・リヴァティーク
『COLD WAR あの歌、2つの心』ウシュカ・ジャル

 

美術賞(production design)

★『ブラックパンサー』
『ファースト・マン』
『女王陛下のお気に入り』
『メリー・ポピンズ:リターンズ』
『ROMA/ローマ』

 

歌曲賞

★”シャロウ 〜『アリー/ スター誕生』 愛のうた”『 アリー/スター誕生』
“All the Stars”『ブラックパンサー』
“I’ll Fight”『RBG 最強の85才』
“The Place Where Lost Things Go”『メリー・ポピンズ・リターンズ』
“When a Cowboy Trades His Spurs for Wings”『バスターのバラード』

 

作曲賞

『ブラック・クランズマン』
★『ブラックパンサー』ルドウィグ・ゴランソン
『ビール・ストリートの恋人たち』ニコラス・ブリテル
『犬ヶ島』アレクサンドル・デスプラ
『メリー・ポピンズ・リターンズ』マーク・シャイマン

 

 

視覚効果賞

 

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『プーと大人になった僕』
★『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

 

編集賞

『ブラック・クランズマン』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『グリーンブック』
『女王陛下のお気に入り』
『バイス』

 

録音賞(sound mixing)

『ブラックパンサー』
『アリー/ スター誕生』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』

 

音響編集賞(sound editing)

『ファースト・マン』
『クワイエット・プレイス』
★『ボヘミアン・ラプソディ』
『ブラックパンサー』
『ROMA/ローマ』

 

衣装デザイン賞

『バスターのバラード』メアリー・ゾフレス
★『ブラックパンサー』ルース・カーター
『女王陛下のお気に入り』サンディ・パウエル
『メリー・ポピンズ:リターンズ』サンディ・パウエル
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』アレクサンドラ・バーン

 

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『Border』
ジェニー・シャーコア『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
★グレッグ・キャノン『バイス』

 

長編アニメーション賞

『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
★『スパイダーマン:スパイダーバース』

 

短編アニメーション賞

★『Bao』

『Animal Behavior』

『Late Boat』

『One Small Step』

『Weekends』

 

外国語映画賞

『カペナウム』(原題)ナディーン・ラバキー監督/レバノン
『COLD WAR あの歌、2つの心』パヴェウ・パヴリコフスキ監督/ポーランド
『ネヴァー・ルック・アウェイ』(英題)フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督/ドイツ
★『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン監督/メキシコ
『万引き家族』 是枝裕和監督/日本

 

長編ドキュメンタリー賞

★『Free Solo』
『Hale County This Morning, This Evening』
『Minding the Gap』
『Of Fathers and Sons』
『RBG 最強の85才』

 

短編ドキュメンタリー賞

『Black Sheep』
『エンド・ゲーム:最期のあり方』
『Lifeboat』
『A Night at the Garden,』
★『ピリオド 羽ばたく女性たち』

 

 

短編映画賞

『Detainment』
『Fauve』
『Marguerite』
『Mother』
★『Skin』

 

 

 

 

 

         新刊「おしゃれも人生も映画から」を上梓しました!

 

        人生の先輩であるスタイリストの地曳いく子さんとの対談集です。

  

              映画好きの方、ファッション好きの方、

   あるいは、最近は映画もファッションも縁遠くなってしまったという方も、

 

                ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 8月29日から9月8日にイタリアで開催されたベネチア国際映画祭に今年も取材に行って来ました!

 

 

  最高賞の金獅子賞を受賞したのは、『ゼロ・グラビティ』などで知られるメキシコ出身のアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA』でした!

 

 

  去年のギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』に続いて、メキシコ勢2連続での快挙です!

 

  今年の映画祭はelle onlineでレポを短期連載しました。

  ぜひご一読を!

 

 

  第1回 ベネチア映画祭開幕!見どころ

 

  第2回 Netflixを歓迎するベネチア映画祭はカンヌ超えを目指す?!

 

  第3回 【最速レビュー】レディ・ガガ主演『アリー/スター誕生』

 

  第4回 中間報告!コーエン兄弟、オディアールら巨匠の西部劇がイタリア人に大ウケ

 

  第5回 2018年栄誉金獅子はヴァネッサ・レッドグレイヴとデヴィッド・クローネンバーグ

 

  第6回 『ベニスに死す』の舞台、ホテル・デ・バンでベネチア映画祭の歴史を辿るエキジビションが開催中

 

  第7回 塚本晋也監督『斬、』がプレミア

 

  第8回 結果発表、金獅子賞はアルフォンソ・キュアロンに!

 

 

 

 

 

 

 カンヌ国際映画祭2018年が閉幕しました

 

パルムドール(最高賞)は、なんと21年ぶりの日本映画『万引き家族』!

是枝裕和監督は約20年に渡って7度カンヌに選出されていますが、ついに最高賞の快挙です!

期間中の速報レポートは、フィガロジャポンのwebサイトで是非読んで下さい!

 

https://madamefigaro.jp/tag/カンヌ映画祭/

 

 

 

 


 


 

 

 波乱のシーズンを締めくくる第90回アカデミー賞授賞式が、現地時間の3月4日(日)、LAのコダックシアターで開催されました。

 

 作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞部門を制したのは、メキシコの異才ギレルモ・デル・トロ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」。

 

 やりました!デル・トロ監督!! おめでとうございます!

 

 「シェイプ・オブ・ウォーター」は、1962年代の冷戦下のアメリカを舞台に、話すことのできない女性とアマゾンから連れてこられたクリーチャーとの愛を描くファンタジー。

 社会から疎外されたものに優しいまなざしを注くデル・トロ監督の思想、美学、技術、映画愛などすべてが詰まった集大成です。

 この作品でオスカー像を手に出来て本当によかった!

 

 主演女優賞は、誰もが間違いがないと思っていた「スリー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンドが『ファーゴ』(96年)以来、2度目の受賞!

  会場にいる女性映画関係社を立つように煽り、女性の団結を呼びかけたスピーチは、名スピーチとしてアカデミー史に残るでしょう。

 

  個人的にはゲイリー・オールドマンの主演男優賞受賞も嬉しかったです。

『裏切りのサーカス』(12年)でもノミネートされましたが、そのキャリアや実力を考えると映画賞とは縁遠いといえるゲイリーですが、「ウインストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」で悲願の受賞となりました!

 メイクアップ賞もゲイリーをチャーチルそっくりに作り上げた特殊メークアーティストの辻一弘とそのチームに!

辻さんは、3度目のノミネートで初の受賞。

最近では、ハリウッドを離れて現代美術の道で活動していた辻さんですが、今回は、ゲイリー・オールドマンから直々にメールをもらい「あながた(メークの)仕事をしてくれるなら、この役を引き受けるけれど、あなたにやってもらえないなら、この作品は諦める」といったそう。その言葉に心動かされ、辻さんはこの仕事を引き受けたそうですが、映画におけるチャーチル=ゲイリーの表情は、つくりものとは思えないリアルさ!

 

「ダンケルク」は、音響編集賞、録音賞、編集賞の技術系部門で受賞。

 

技術賞では、撮影賞が巨匠ロジャー・ディーキンスの手に渡ったのが嬉しい。

14度目にして初受賞! これまでとっていなかったなんてアカデミー賞の謎のひとつですね!

 

 

 

●以下、全リストです。

 

 

【作品賞】

★「シェイプ・オブ・ウォーター」

「スリー・ビルボード」

「ダンケルク」

「君の名前で僕を呼んで」

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

「ゲット・アウト」

「レディ・バード」

「ファントム・スレッド」 

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

 

 

【監督賞】

★ギレルモ・デル・トロ 「シェイプ・オブ・ウォーター」

クリストファー・ノーラン 「ダンケルク」

グレタ・ガーウィグ 「レディ・バード」

ポール・トーマス・アンダーソン 「ファントム・スレッド」

ジョーダン・ビール 「ゲット・アウト」

 

 

 

【外国語映画賞】

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(スウェーデン)

★「ナチュラルウーマン」(チリ)

「The Insult 」(レバノン)

「ラブレス」(ロシア)

「心と体と」 (ハンガリー)

 

 

【主演男優賞】

ダニエル・カルルヤ 「ゲット・アウト」

ダニエル・デイ=ルイス 「ファントム・スレッド」

★ゲイリー・オールドマン  「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

デンゼル・ワシントン  「Roman J. israel,Esq」(原題)

ティモシー・シャラメ 「君の名前で僕を呼んで」

 

 

【主演女優賞】

サリー・ホーキンス  「シェイプ・オブ・ウォーター」

マーゴット・ロビー 「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

シアーシャ・ローナン 「レディ・バード」

メリル・ストリープ 「ペンダゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

★フランシス・マクドーマンド 「スリー・ビルボード」

 

 

【助演男優賞】

ウィレム・デフォー 「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」

リチャード・ジェンキンス 「シェイプ・オブ・ウォーター」

クリストファー・プラマー 「ゲティ家の身代金」

★サム・ロックウェル 「スリー・ビルボード」

ウディ・ハレルソン 「スリー・ビルボード」

 

【助演女優賞】

メアリー・J・ブライジ 「マッドバウンド 哀しい友情」

オクタヴィア・スペンサー 「シェイプ・オブ・ウォーター」

★アリソン・ジャネイ 「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

ローリー・メトカーフ 「レディ・バード」

レスリー・マーヴィル「ファントム・スレッド」

 

 

【オリジナル脚本賞】

 「ビック・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」 エミリー・V・ゴードン、クメイル・ナンジニア

★「ゲット・アウト」 ジョーダン・ピール

「シェイプ・オブ・ウォーター」 ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー

「スリー・ビルボード」マーティン・マクドナー

「レディ・バード」 グレタ・ガーウィグ

 

 

【脚色賞】

★「君の名前で僕を呼んで」 ジェームス・アイボリー

「モリーズ・ゲーム」アーロン・ソーキン

「The Disaster Artist」 マイケル・H・ウェーバー他

「LOGAN/ローガン」 マイケル・グリーン、スコット・フランク、ジェームズ・マンゴールド

「マッドバウンド 哀しき友情」 ディー・リーズ、ヴァージル・ウィリアムズ

 

 

【撮影賞】

★「ブレードランナー2049 」 ロジャー・ディーキンス

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 ブルーノ・デボネル

「ダンケルク」ホイテ・ヴァン・ホイテマ

「Mudbound」(原題) レイチェル・モリソン

「シェイプ・オブ・ウォーター」 ダン・ロスセン

 

 

【美術賞/プロダクション・デザイン】

「ブレードランナー2049」

「ダンケルク」

「美女と野獣」

★「シェイプ・オブ・ウォーター」

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

 

【衣装賞】

「美女と野獣」 ジャクリーン・デュラン

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」ジャクリーン・デュラン

★「ファントム・スレッド」(原題) マーク・ブリッジス

「ヴィクトリア&アブドゥル」コンスコラータ・ボイル

「シェイプ・オブ・ウォーター」ルイス・セキエラ

 

【ヘア&メイクアップ賞】

「ワンダー」(原題)

★「ウィストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

「ヴィクトリア&アブドゥル」

 

【音響編集賞/サウンド・エディティング】

「ベイビー・ドライバー」

★「ダンケルク」

「ブレードランナー2049」

「シェイプ・オブ・ウォーター」

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

 

【録音賞/サウンド・ミキシング】

「ベイビー・ドライバー」

「シェイプ・オブ・ウォーター」

★「ダンケルク」

「ブレードランナー2049」

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

 

【オリジナル・スコア】

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

「スリー・ビルボード」

★「シェイプ・オブ・ウォーター」アレクサンドル・デスプラ

「ダンケルク」

「ファントム・スレッド」

 

【視覚効果賞】

★「ブレードランナー2049」

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」

「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

「キングコング/髑髏島の巨神」

 

【編集賞】

★「ダンケルク」

「ベイビー・ドライバー」

「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

「スリー・ビルボード」

「シェイプ・オブ・ウォーター」

 

【オリジナルソング】

★“リメンバー・ミー”  「リメンバー・ミー」

“ミステリー・オブ・ラブ”  「君の名前で僕を呼んで」

“mighty river” 「マッドバウンド 哀しき友情」

“Stand up for Something”  「Marshall」

“This is Me”  「ザ・グレイティスト・ショーマン」

 

【長編アニメーション】

★「リメンバー・ミー」

「ボス・ベイビー」

「The Breadwinner」

「Ferdinand」

「Loving Vincent」

 

【短編アニメーション】

★「Dear Basketball 」

「Gorden Party」

「Lou」

「Negative Space」

「Revolting Rhymes」

 

【実写短編映画】

「DeKalb Elementary」

「The Eleven O'Clock」

「My Nephew Emmett」

★「The Silent Child」

「Watu Wote/All of Us」

 

 

【長編ドキュメンタリー】

「Abacus:Small Enough to Jail」

「顔たち、ところどころ」

★「イカロス」

「Last Men in Aleppo」

「Strong Island」