望月みさの「棚からぼたもっちー帳~ご笑味下さい~」Powered by Ameba
〝ジェンダーギャップ指数〟っと聞くとよく分からないですよね?
これは、世界経済フォーラムが毎年発表している、経済・教育・保健・政治分野の男女平等度を表す指数なのですが、世界153か国のなかで121位。
日本は先進国の中で最下位だったのです。

 私は絵に描いたような、昔ながらの亭主関白家庭で育ちました。父の言うことは絶対!
家事をしている姿はもちろん見たことありません。家にいる時はひたすらテレビの前に横になってお菓子を食べたり昼寝したり…。
食事も席に座ったらそこから一歩も動くことなく『醤油!お茶!』などと口で指示を出します。

母は母でじっとして居られない人、自分で何もかもやらないと気が済まないタイプで、1日中慌ただしく動き回っているお節介世話焼き女房。
男は外でお金を稼ぎ、女は家で家事と子供のことをこなす。

一見2人はタイプ的に相性バッチリに見えますが、実際はそうでもなく、母は父に対して愚痴ばかり。他の家のお父さんと比べては繰り返し喧嘩になっており、私は小さな頃からこの夫婦のあり方に疑問を持っていました。
(今思えば亭主関白が当たり前だった時代から、少しずつ家事に参加する男性が増えてきた頃だったのかもしれませんね。)
さて、そんな環境で育った私は、父とは真逆のタイプの人と結婚しました。
育児にも家事にも協力的で、比較的よくやってくれます。

我が家は完全なる核家族なので、誰にも頼ることができません。子供を保育園に入れると言う選択肢もありましたが、夫婦で話し合った結果、保育園ではなく幼稚園を選びました。

そして、私は自分の積み上げてきたキャリアを出産育児によって一度ストップさせ、同時に多くのものを一度手放しました。


まもなく下の子が幼稚園!やっと少し子供の手が離れるので本格的仕事復帰を現実的に考え始めた矢先…ここでまた問題に気付くのです。
〝預かり保育もない長期休み期間中はどうしよう?〟〝延長保育がない日はどうしよう?〟
ちょうど先日、どうしようもなく保育園に転園してしまったお友達もいました。

今通っている幼稚園は、通園可能圏内のいくつかの幼稚園の中で規模や雰囲気、教育方針などを比較して、人間形成に大事な幼児期の半分を園内で過ごす子供にとって1番いいと思う園を選択して決めた、本当に大好きな園です。
しかし、幼稚園はまだまだ働きたいお母さん向けではないところが多く、そこまで考えて幼稚園選びをしなくてはならなかったのかと…今になって少しもどかしさを覚えているのも事実です。

結局私はこの先も子供の幼稚園生活を優先させ、旦那さんの帰宅時間や休みの日を狙った、ほんの限られた時間の中で最大限働くしか方法はなく、仕事と自分の気持ちをセーブする他ないのです。

子供のことは大好きです!子育てだって楽しんでます
だけど時々、〝なぜ私だけこんなに我慢しなくてはならないの?〟っとすごく悔しくてやり切れない気持ちになるのです。

ジェンダー平等っていろんな形で色んなことがあるけれど、今回は〝仕事〟について書いてみました。
私たちの子供が大人になる頃にはもっと格差がなくなっていて欲しい。
そんな未来を願いながら、今私にできることは子供たちにこの想いを伝えていくことなのかなと思っています。